アジアの料理を、日本人好みの味に 名護市大南「アジア食堂みのり屋」《公式》

大塚和成です!!


 沖縄タイムス

アジアの料理を、日本人好みの味に 名護市大南「アジア食堂みのり屋」

鶏のうま味が味わえるカオマンガイ(サラダ、スープ付き)800円。シークヮーサーシロップが爽やかな杏仁豆腐は食事とセットで200円

 昼の定番メニュー、タイのチキンライス「カオマンガイ」(サラダ、スープ付き800円)は、ゆでた鶏もも肉にスプーンを当てるだけで、ナイフのようにスッと切れる。鶏肉と香ばしいジャスミンライス(香り米)を一緒に口の中へ運ぶと、鶏のうま味が広がった。タイのみそ「タオチオ」や、甘いしょうゆ「シーユーダム」で作る濃厚なソースの風味が漂う。

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 店主で大阪府出身の清岡未乃里さん(38)は沖縄移住12年目。20代前半は地元で製菓業などを経験したが、ホテルのキッチンにいた時に「直接お客の反応が見られないジレンマがあった」。その頃に芽生えた「いつか自分で店をやりたい」という思いは2010年から名護市内で始めた車での移動販売を経て、15年11月のオープンで実を結んだ。

 大阪で働いていた頃からタイなどアジア各国に通い、庶民の胃袋を満たす屋台の「安くてめっちゃおいしい」(清岡さん)料理に魅了された。「私が食べてきたおいしいものを、お客にも味わってほしい」と腕をふるう。

 料理は独学で学んだ。うま味調味料は使わず、辛さなども抑え、老若男女に食べてもらえる「日本人好みの柔らかい味」を意識する。さまざまな料理の味のベースとなる鶏がらスープは店の看板。完成までに半年かけた自信作で、鶏のうま味を引き出したスープを直接楽しめる麺類「フォー」(700円)も人気だ。

 夫の荘一朗さん(42)が手掛けた内装は木のぬくもりがあり、畳間もあってくつろげる雰囲気だ。慣れないアジア料理に戸惑わないようにと、食べ方の説明書きを添えるところに店主の人柄がにじみ出る。清岡さんは「地域に溶け込み、親しみを持ってもらえるお店にしたい」と笑った。(北部報道部・又吉嘉例)

 【お店データ】名護市大南2の4の12。電話080(6131)3569。営業時間はランチが午前11時~午後3時、土日のみのディナーが午後6~10時。ラストオーダーは閉店1時間前。月曜、火曜定休。14席。駐車場2台。

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